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富岡製糸場 × 小倉織

富岡製糸場の工女が着用していた小倉織袴の柄を再現


小倉織物製造株式会社(本社:福岡県北九州市、代表取締役:築城弥央)と株式会社小倉縞縞(本社:福岡県北九州市、代表取締役:渡部英子)は、三恵メリヤス株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:三木得生)とともに、富岡製糸場国宝「西置繭所」の保存・整備事業における展示工事に参画し、富岡製糸場で働く工女たちが着用していたといわれる小倉織袴の柄を記録を基に再現いたしました。

時代とともに変化してきた富岡製糸場で働く工女たちの作業服。官営当初期に着用していたのは、小倉織袴だったと言われています。その様子は、和田英『富岡日記』、白石はなの談話(共に『富岡製糸場誌』上(富岡市教育委員会昭和 52 年))などの文献でも語られており、東京国立博物館に所蔵されている写真からも伺うことができます。これらの史料から縞の様子、幅、張り感、光沢をお茶の水女子大学の難波知子准教授とともに推測。袴の色については、赤や青など諸説ありますが、「藍色の縞をベースに赤縞(細めの縞)」の柄を一つの可能性とする結論に至り、縞柄の再現デザインを染織家 築城則子氏が監修しました。

空を連想させるうすい藍色ときなり色の縞柄に入る凛とした赤く細い線がデザインのアクセントにもなっており、大規模な近代的工場の中で、最先端の技術を習得しようと一心に糸を繰っていた工女を象徴しているかのようです。

今回再現された富岡製糸場の工女が着用していた小倉織袴の生地は、小倉織発祥の地、北九州市の工場で織られました。富岡市は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として、北九州市は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製銅、造船、石炭産業」として、どちらも世界遺産一覧表に記載されており、モノづくりの街が時を経てつながり、このたびのコラボとなりました。

【写真】(左)再現した小倉織袴(富岡製糸場国宝「西置繭所」ギャラリー(資料展示室))にて常設展示「撮影協力:富岡市」/(右)再現した小倉織袴の柄/







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