この度、Time & Styleと小倉 縞縞は、小倉織で培った色の表現や高密度に織る高い技術を活かし、新たに3種類のTime & Styleのオリジナルファブリックを創造しましたのでご案内申し上げます。きっかけは、吉田龍太郎氏(Time & Style社長)の「家具に日本製のインテリアファブリックを用いたい」という想いからでした。
ウールと木綿を組み合わせ何通りも試し織りをし、試行錯誤の末、誕生したのが「SHIZUKU 雫」、「MIGIWA 汀」、「MIKAGE 御影」です。
Time & Styleの以下店舗にて、新しいインテリアファブリックを用いた家具が展示されますので、ぜひご覧ください。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
New products Exhibition in Tokyo
2024年7月18日(木)~ 8月4日(日)
Time & Style Midtown(六本木店)
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
営業時間:10:00 - 20:00
Time & Style Atmosphere(南青山店)
東京都港区南青山4-27-15
営業時間:10:00 - 19:00
(会期中無休)
18日(木)にTime & Style Midtownにて、プレゼンテーションとレセプションパーティーが行われます。ご参加の方は、こちらから登録をお願いいたします。
Time & Style × 小倉 縞縞
Designed by 築城 則子
日本の伝統工芸に根差した「守破離」の精神――基本の型を守りつつ、新しい型を創出し、既存の型を超越してオリジナルへと進化し、型を脱する。この哲学に基づき、日本特有のインテリアファブリックを生み出しました。ウールのメリットを活かしながら、これまでインテリアにはほとんど使用されてこなかった木綿という自然素材を組み合わせ、合成繊維を使わずに特有の質感を創り出しています。この度発表する3種類の生地は、それぞれが個性を持ちながらも、先染めされた糸の効果的利用という共通点を持っています。木綿とウールの先染めによる微妙な色の濃淡が、生地に深みある陰影を与えました。また、木綿とウールの収縮率の違いにより、生地の表面には立体感が生まれています。
400年の歴史を誇る小倉織を復元・再生した染織家・築城則子を中心とする「小倉 縞縞」は、「Time & Style」がこれまで家具に注いできた情熱と同様の熱意を持ってプロジェクトに臨んでいます。これら二つのブランドが奏でる調和は、日本の美意識を映し出し、広く響き渡ることでしょう。
SHIZUKU 雫
滴りおちた雫のコロっとした丸い姿のウール糸が浮かび、木綿糸が影のように受け皿となります。先染め糸のわずかな濃淡が、陰翳礼讃の世界へ導いてくれるようです。
2種類の自然素材が、それぞれの特性を活かし、自由な立体感を生みだしています。
MIGIWA 汀
水ぎわの波が変化しながら繰り返し打ち寄せるように、太めのウール糸がたてよこ自在に蠢きます。影をひそめる木綿糸は、その波を待つ岸辺のようです。
2種類の素材が放つ色の濃淡が奥行きを生みだして、汀の情景を思わせます。
MIKAGE 御影
御影石の粒子の不揃いな動きを杢糸(2色の違う色を撚り合わせた糸)で表したものです。木綿、ウールとも、これまでにない新たな杢糸を創りました。
素材違いによるわずかな凹凸はすべらかです。シャープで躍動感がありながら、静謐な空気を感じるのは、石からのイメージ故でしょうか。
▼Time & Style
日本の文化・伝統と現代の生活の融合をコンセプトにオリジナルの家具や食器等を企画、製造、販売するインテリアブランド。自社工場(北海道・東川町)をはじめ全国各地に受け継がれている伝統技術と素材を活かしたものづくりを続けている。南青山、六本木、二子玉川、新宿のほか、ミラノ、アムステルダムに店舗を構える。
▼染織家 築城 則子
1952年福岡県北九州市生まれ。1974年能装束の美しさに魅せられ、早稲田大学文学部中退、染織研究所で染織を学び、創作活動に入る。1984年小倉織を復元・再生。日本工芸会正会員。
「小倉 縞縞」のデザイン監修を務める。日本の染織の可能性を拡げるべく、2022年よりTime & Styleとともに家具向けのオリジナルテキスタイルの開発を行う。
▼株式会社 小倉縞縞
1996年会社創業。2005 年広幅小倉織(たて縞・先染め)の機械織での生産の研究・開発に着手し成功。
ファッション、インテリアにも対応可能な汎用品としての生地展開を始め、2007年伝統ある小倉織の丈夫で美しいたて縞という特長を活かした現代版小倉織ブランド「小倉 縞縞」が誕生。広幅の生地を活かし、プロダクトだけでなく、インテリアや建築など幅広い分野で展開している。
Comments